新卒2Dデザイナーってどんな1日なの?~学生からプロのデザイナーになる~

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はじめまして、2021年に2Dデザイナーとして新卒入社したハヤシです。
肩書としては、UI/UXデザイナーとして入社しています。

早いもので入社して1年が経とうとしています。
私は地方から上京してきたので、1年前の今頃は引っ越し準備で慌ただしくしていました。

環境が大きく変化した1年であったのはもちろん、仕事面では
プロの現場で働くデザイナーとしても大きく心境変化していると感じています。

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ということで今回は ゲーム業界のデザイナー(アーティスト)を目指す学生の方 に向けて
新卒デザイナーの1日をなぞりながら、学生のデザインと仕事でのデザインの違いについて
紹介したいと思います。

目次

はじめに

いきなり結論ですが、デザイナーの仕事はとっても楽しいです!!

もちろん辛いこと(...うまくデザインできない、表現できない)など
研修を終えてPJにジョインしてから半年も経っていないためそういった苦痛は感じています。
しかし、トータルで考えると 圧倒的に楽しい! と学生の皆さんには最初にお伝えしたいです。

なぜ仕事が楽しいのか

  • 学生の時には感じられなかったお客さま(ユーザー)を感じるから
  • 自分が手掛けたものに対するレスポンスが正直に返ってくるから
  • デザインの奥深さを堪能できるから

特に学生時代の作品は、開発の規模も小さいですから人目に触れる機会も少ないと思います。
デザイナーに限らず、誰かに自分が手掛けたものを見せる という経験がある人は分かると思いますが、
反応がもらえるととっても嬉しいですよね。

反応をもらえるって嬉しい!

一概に嬉しい反応ばかりとは言えませんが、お客さんは思っている以上にゲームに対して真摯に向き合ってくれています。
「期待に応えたい」「もっとワクワクしてもらいたい」 この気持ちは仕事をはじめてから、現実味を帯び、強くなりました。

新卒デザイナーの1日

RFで働くデザイナーの1日ってどんなだろう? ということで、 実際にあったとある1日を表にしてまとめてみました。

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新卒デザイナーのとある1日

この日はリリースされているアプリの運営に関わるPJに2021年9月頃にジョインし、5か月経ったあたりです。

普段業務では、運営しているアプリのバナーやイベントリソース制作に携わることが多いです。
PJにジョインした時には既にリリースされていたアプリだったので、
過去のイベントをもとに素材など流用して制作することがメインです。

運営の肌感や先輩方のテクニックやコンセプトに対するアプローチを psdデータを介して日々感じています。

学生と新卒デザイナーの違い

まだまだプロのデザイナーと呼べるには程遠い私ではありますが、
プロのデザイナーと過ごすことで心境の変化はありました。
学生の時と仕事では、考え方や考えるフローに違いはありませんが、
仕上げていくまでの精度がまるで違いました。

①誰に向けてどう伝える? 色は?文字は?

既にコンセプトがあり、リリースされているゲームなので開発の根本は後から知った口ですが、
運営していくにあたってリソースそれぞれには役割があります。

「この画面で伝えたいことは?」 「どうすれば伝わる?」
これらを理解して取り組み、色や構成、文字サイズなどはそれらを伝えるためのエッセンスです。
学生時代にはざっくりで(感覚で)決めていた色や配置でしたが、
数px刻み、数%刻みで検討することで、より細やかな配慮が出来るようになってきました。

②忙しくても立ち止まって、情報整理!把握!確認!

正直今のPJはとっても忙しいです。
学生の時も課題の締め切りなどあったと思いますが、手を抜いたりなんかもできますよね。
しかし、締切は伸びてくれませんし、そもそもお客さんからしたらそんな事情は関係ありません。

そんな時つい「前のイベントはこうだったから」「過去はこうだったから」と
憶測で進めてしまったり、勝手に頭で結論づけたりしてしまいます。
もちろん過去は参考にすべきなのですが、過去と全く同じ状況なんていうのはあり得ません。

都度、状況を整理して分からないところは逐一確認することが肝です。それは計画でもあります。

私は、初めて取り組む業務や、引っかかる所、指示内容がうまく咀嚼出来ないときは
過去に担当されていた他の先輩や、お世話係としてついてくれている上司に
こまめに聞くようにしています。とっても心強いですよ。

③引き出しはあればあるほどいい

コンセプトに対するアプローチとして、手法や手段という引き出しの多さは往々にして必要です。
日常にあるもののほとんどには"意図""思い"が込められています。
間違っていてもいいので、どうして?に対する答えを自分の中で出してみること。
そして、本やインターネット、先輩から学ぶ姿勢を保ち続けること。

デザイナーにとって、これは習慣であり、アイデアストックでもあります。

さいごに

いかがでしたでしょうか。
タメになるテクニックやTIPSを伝える記事ではありませんでしたが、
ゲーム業界を目指す未来のデザイナーたちに少しでも響けば光栄です。

ゲーム開発とは、ドキドキわくわくの開発でもあります。

そのために、学生のうちに色んな作品や経験に触れ、制作をしてみてください。
あなただけの経験や制作を!

そしてぜひ、ゲーム業界への扉をたたいてみてください。